情報操作の例: <『C14は人工の恐ろしい放射性物質である』は本当か。>は本当か
http://riodebonodori.blogspot.jp/2012/04/c14.html
の続き。
2006年(平成18年)3月から始まった六ヶ所村再処理工場のアクティブ試験(試運転)で放出された人工のC14が周辺の農作物にどの程度蓄積されたかの調査結果です
『原子力施設環境放射線調査報告書(平成19 年度報)』青森県
http://www.aomori-genshiryoku.com/entry/file/chousahoukokusho/H19_chousahoukokusho.pdf
全部で393ページありますが、その中のpp.339-343(PDFファイルでは347-351)の添付資料
『農産物試料( 精米、野菜)中の炭素-14の測定結果について( 平成19年度第3四半期)』
平成20年4月24日 青森県原子力センター・日本原燃株式会社
をテキストコピペで以下引用。
1 . はじめに
県及び日本原燃株式会社は原子燃料サイクル施設に係る環境放射線モニタリング基本計画に基づき、原子燃料サイクル施設周辺地域において、農産物( 精米、野菜) の炭素-14の測定を、精米については平成7 年度から、野菜については平成17年度から実施している。
平成19年度第3 四半期の調査における野菜の比放射能が平常の変動幅を上回り、精米についても比放射能が高めの測定値があった。再処理工場のアクティブ試験では、炭素-14が放出されており、この影響によるものと考えられたことから、「六ケ所再処理工場の操業と線量評価について」(平成18年2月7日、青森県)に基づき線量の試算を行った。
2 . 調査結果
(1) 農産物の採取地点
対象試料は、精米が、比較対照の青森市を含め7 地点、野菜が、ハクサイ2 地点、キャベツ1 地点、ナガイモ2 地点、ダイコン1 地点の合計6 地点で、図1 に示すとおりである。
(図1 農産物( 精米、野菜) 採取地点)
(2)精米
平成19年度第3 四半期の精米の測定結果を表1 に示す。放射能濃度( Bq/kg生) は全地点とも平常の変動幅の範囲内であり、また当該地点の過去の測定値の範囲内であった。
比放射能( Bq/g炭素) については全地点で平常の変動幅の範囲内であったものの、尾駮( 事業者実施分) については、当該地点の過去の測定値の範囲を上回った。
(表1 精米中炭素- 14の測定結果( 平成19年度第3 四半期))
(3)野菜
平成19年度第3 四半期の野菜の測定結果を表2 に示す。
ハクサイ( 出戸) については、放射能濃度、比放射能のいずれも平常の変動幅の範囲内であったが、当該地点の過去の測定値の範囲を上回った。ハクサイ( 千樽) については、放射能濃度が平常の変動幅の範囲内であったものの当該地点の過去の測定値の範囲を上回った。比放射能は当該地点の過去の測定値の範囲を上回り、また平常の変動幅も上回った。
キャベツ( 横浜町) 及びナガイモ( 平沼) については、放射能濃度が当該地点の過去の測定値の範囲内であったが、比放射能は当該地点の過去の測定値の範囲を上回り、また平常の変動幅も上回った。
ナガイモ( 東北町) については、放射能濃度が当該地点の過去の測定値の範囲を下回り、また平常の変動幅も下回った。比放射能は当該地点の過去の測定値の範囲内であった。
ダイコン(出戸)については、放射能濃度が当該地点の過去の測定値の範囲を上回り、また平常の変動幅も上回った。比放射能は当該地点の過去の測定値の範囲内であった。
(表2 野菜中炭素- 14の測定結果( 平成19年度第3 四半期))
3 . 検討結果
平成19年におけるアクティブ試験の使用済燃料せん断・溶解に伴い放出された気体廃棄物( 炭素- 14) の放出状況は表3のとおりであり、精米・野菜の生育期間に放出があった。
参考として平成1 9年9 月及び1 0月の再処理工場上空1 5 0m における風配図を図2 に示す。
(表3 再処理工場からの気体廃棄物(炭素- 14)の放出状況( 単位: Bq))
(図2 風配図( 再処理工場の上空150m))
炭素-14は、大気の上層部で宇宙線と空気中の窒素との相互作用で生成されており、自然界( 天然) に存在している。この他、核実験や原子力施設により生成されている。
独立行政法人放射線医学総合研究所の調査において、植物由来有機成分中炭素-14の比放射能は、大気圏核実験の開始に伴い、1963年に最大に達した後、年々減少率が小さくなりつつもなお減少傾向が続いていることが報告されている。本県においても、精米及び野菜の炭素-1 4比放射能の平均値は、図3 に示すように平成18年度まで同様に減少傾向がみられる。一方、平成19年度の平均値はここ数年より高くなっており、個々の測定値では、それぞれの地点の過去の最大値を上回った地点もある。
炭素- 14の比放射能は、施設からの影響を評価するための指標になるものであり、測定結果及び再処理工場からの放出状況を勘案すれば、今四半期に調査した精米及び野菜には、再処理工場のアクティブ試験による炭素-14の影響があったものと考えられる。
(図3 農産物( 精米・野菜) 中炭素- 14比放射能の平均値の経年変化)
4 . 測定結果に基づく線量の試算
「六ケ所再処理工場の操業と線量評価について」(平成18年2月7日、青森県)に基づき米及び野菜の経口摂取による預託実効線量を試算した。
試算では、直近の3 年間( 平成16年度から平成18年度) の全試料の平均値0.24Bq/g炭素をバックグラウンドとみなし、平成19年度測定値との差を再処理工場からの寄与分とみなして試算した。これらの精米及び野菜を1 年間摂取した場合の試算結果を表4 に示す。試算した結果は、法令に定める周辺監視区域外の実効線量限度( 1mSv/年) に比べ極めて低い値であった。
なお、再処理工場の環境への影響を評価する場合の参考として、自然放射線等による実効線量を平成5 年度から試算してきている。今四半期の測定結果をもとに、天然の炭素- 14を含めた試料に含まれる全炭素-14を用いて年間の実効線量を試算したところ、過去の試算結果と同程度であった。
(表4 試料中の炭素- 14による預託実効線量の試算結果(単位: mSv/年))
< 参考> 預託実効線量の算出
① 食品等の1 日摂取量米320g※1 、葉菜370g、根菜・いも類230g
② 1Bqを経口摂取した場合の成人の実効線量係数(※1)
炭素-14:5.8×10-7 mSv/Bq
③ 計算式
預託実効線量(mSv/年)= 食品等の1 日の摂取量(g/日)× 365
× 放射能濃度(Bq/kg生)/1000× 実効線量係数(mSv/Bq)
④ 再処理工場影響分の推定方法
放射能濃度測定値において再処理工場影響分とみなした値は、次の式により求めた。
再処理工場影響分(Bq/kg生)=
放射能濃度測定値×
比放射能( 測定値)-バックグラウンド(0.24)
/比放射能( 測定値)
(※1) 「原子燃料サイクル施設に係る環境放射線等モニタリング結果の評価方法( 平成18年4月改訂、青森県)」から引用
(表 精米・野菜に係る預託実効線量( 再処理工場の影響とみなしたもの))
(以上引用)
「表4」に示された平成19年度測定値に基づく預託実効線量(自然のC14の分を除いた再処理工場からのC14の寄与分)は
精米 0.0005mSv/年
ですが、
「表3」の「再処理工場からの気体廃棄物(炭素-14)の放出状況」を見ると、
平成19年の1月から9月までの放出は約12×10の11乗=1兆2千億ベクレルですから
試運転ではなく本運転になって1年間に52兆ベクレル放出されると
52兆割る1兆2千億≒43
単純計算で0.0005の43倍 =0.0215mSv/年
となり、それが10年間の運転で環境に蓄積していくとすると10年目のコメは
単純計算で10倍 =0.215mSv/年
となって
「法令に定める周辺監視区域外の実効線量限度( 1mSv/年)」に対して、再処理工場から放出されるC14の影響はコメからの内部被曝分だけでも無視できない大きな値となるわけです。
5 件のコメント:
昨日からだったか神奈川の給食のセシウムND食品のみPRが凄いのも
この炭素話で六ヶ所に向せなぃぜ とワイルド広報なのだなぁ な~んて見てたら
「NDとならなかった場合、主食と牛乳のみ提供」と続いて ヘ? となった
椎茸と筍で沸しといてスゲェ技だと感心した。っす
2012/03/19
核融合研究施設でスパコン運用開始 六ケ所村
http://www.47news.jp/news/2012/03/post_20120319222910.html
2012/4/3
六ケ所MOX工場が工事再開
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2012/20120403223950.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f
2012/4/9
『ヤマト2199』
「放射能」という言葉を取り去り、毒性植物の汚染に切り替え
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id342025/rid36/p1/s0/c1/
2012/4/10
大飯原発は安全と事実上確認 首相と3閣僚、週内にも協力要請決定
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201204100062.html
>スパコン 六ヶ所
2位じゃダメですか?と今こそヨシモトじゃない方のバナナサンが叫ぶ時でふ
>変なヤマト
放射能という言葉を取り去ったって
毒性植物の汚染のその元は放射能だべぇ
>大飯原発
のだめは一気にやっては拙いとある種の見せかけやってんのか、結局チンコというオチあんのか
あのよくわからない言いまわし(変な喩えとか)で
聞きに行きたくなる衝動に駆られる時がありまふ
休話閑題
大飯と大井 つまりは 飯と井 は同意同根なんすかね?
>スパ
なぜか微妙に4位とか国内2位とか
只の間違いか勘違いなのでしょうか。
ブルだと載っているんだけど。
それじゃ9位のはずですが、なんだろう?
わたしが勘違い???
この科学者の周囲の方々をフォローしてたら、被災地でそのまま暮らしていても放射性物質は安全な量しか浴びないので、そのまま住み続けろ、といことのようでw
廃炉も終わっていないわけですが、どうも被災地に縛り付けておくこと自体が目的のように思えてきました
被災地に人々を住まわせておけば最終処分場が作れない=使用済み核燃料の保管場所ができない=核燃料リサイクルを止めることができない
まあそのような感じではないのだろうかと
広域瓦礫処理に彼らが口出しするのもそういった思惑があるように見えてしまいます
結局原発より問題なのは再処理施設なのですね、、、
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